光画 -Particles of Happiness-

2025

モノが溢れ色に埋もれ

大切な何かも埋もれてしまった

何もかもなくなると夢中で光を探した

微かな光がキラキラ煌めく

頬にふれる風　

空気の匂い

溢れる光

陽だまり

感じる温もり

すべてが心地いい

１日１日ひとコマひとコマの積み重ねが

私を幸せにする

ただただ

毎日が愛おしい

今回の作品は、
2024年より始めたモノクロフィルムカメラで撮った
何気ない日常です。

デジタルカメラのように何度も撮り直しはせずに、
ひとつの被写体に対し撮影は一度きり。
心が赴くままに撮影しました。

偶然に生まれるブレやノイズは、
不完全さの中にも被写体の存在を強く印象付け、
その時の空気や匂いを閉じ込めてるように感じます。

情報やモノが溢れ、繰り返される毎日の中で
どれだけの瞬間を見過ごしてしまっているのか、
日常を温める優しい光や些細な幸せは
粒子のように沢山あるのに
気付きにくいのかもしれない。